まるっと一年。
治療を進めて,妊娠することが出来た。
学生時代からきちんと婦人科に通って自分の体を知っておけたことが
本当に良かったと思う。
昔は「妊娠なんて気持ち悪い」って思ってたけど,
子どもを育ててみたいと思うようになり,一緒に育てられる人を見つけ,
ずいぶんと私は変わった。
仕事と治療の両立は本当につらくて,
毎日のように泣いてたけど,
過ぎてしまえば苦労も忘れてしまう。
おなかをボコボコと蹴るようになったわが子は,
何も知らずにすくすくと育っている。
元気に育ってね。無事に産まれておいでね。
それしか思わなくなる。
妊娠すると,体力も判断力も思考力も低下して,
妊娠前の6割ぐらいでしか働けないのだけど,
残業する気力はないので,仕事がたまる一方だ。
とにかく産休に入るまでに,なんとかするしかない。
桜を見て,元気になって,さあ月曜日。
たまご。
結婚してから,すぐに病院に行く事を決めていた。
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私は初潮のころから月経不順で,3〜4ヶ月に一回あればいい方。
それもだんだん間隔があいてきて,大学の頃には半年間ないとかもあった。
だからピルを飲んで,生理が来るようにかつ妊娠しないようにしていた。
ピルをしばらくやめたとき,生理がこなかったので病院で検査を色々としたところ,
ホルモンバランスが悪いから排卵してないって言われた。
妊娠したくなったら病院にいくように,と言われ,すごくショックだった。
子宮を働かせておかないと,いざというとき妊娠出来ないからと言われたので
ピルを飲むことを復活させた。
私が結婚を少し急いだのも,このことがあったからなんじゃないかなと思う。
結婚してすぐに親戚の産婦人科に診てもらおうと電話すると
「状況は深刻。毎日病院に通って注射するような生活になるかも。
早く大学病院で検査してもらって。」と言われた。
あーほんとに私妊娠するの難しいんだーと思って,泣いた。
それからすぐに大学病院に行って調べてみたところ,
PCOと診断され,不妊治療をはじめることになった。
PCOっていうのは,卵巣の中に卵胞がたくさん育ちすぎちゃって
1つだけ育てて排卵するということが出来ない状態らしい。
内診で写真をとってもらったのだけど,
両方の卵巣に5〜6個ずつ大きなたまごがあった。
これをずっと育てていたのか。
とりあえず毎日薬を飲んで,内服薬で排卵出来る状態かどうかを調べるらしい。
しばらくは病院に通う生活が続きそう。。。
子ども出来なかったらすごく寂しいだろうなって思うと泣けてくる。
でもどっかで「意外とすぐ出来たりして」って楽観的な私もいる。
どうなるかはわからないけど,とにかく早めに治療をはじめるしかない。
出来なかったら,二人の生活を楽しむか,養子をもらってもいいなと思う。
毎日注射は辛いので,お薬で排卵できますように…
と,卵巣の位置を撫でながら祈っています。