誉められるなんて…

修論の口頭試問が終わった。
やりたいと思っていたことを、自分のやりたいようにやらせてもらって、
自分の中では出し切った論文だった。
自分の論文を面白いと自分で思っているし、
価値があるって信じて書いた論文だった。
でも私の研究手法は統計を使わず新しい手法で取り組んだので、覚悟していた。
エビデンスベースドな先生から鼻で笑われてたことも知ってる。
考え方が違う。でも違う考え方に真摯に向き合うことが必要だと思って,
どんな批判もきちんと受け止めようと思っていた。
ドッキドキの試問は一時間。指導教員と副査の先生と私の3人でみっちり。

なんと,まぁ…

拍子抜け。だった。
その先生から考えられるあらゆるほめ言葉をいただいて,
少し曖昧な部分を質問されて,
あとは3人で遊びの本質とは何かについての議論。
論文については「書いてあることはこれで十分だし,まったく問題ない」,「すごく面白かった」,「勉強になった」など,
きつねにつままれたみたいなほめ言葉。
その後,みんなが再提出用の論文を書いているので,
それについて指導教員に連絡したら,
「ほぼ完璧なので直さなくていい。もし直したいところがあったら教えてくれ。」と。
はぁ…。ほぉ…。
努力が認められるのは義務教育まで。というサプリのセリフが大好きなのだけど,
修士の2年間,研究会で発表して,こつこつずっと文献読んで,
5年間のフィールド活動を研究に活かすことが出来た。
自分の中でやりきって,それに対してうれしい評価を頂いて,
なんだかぽやーーーっとしてしまう。
燃え尽き???
でもこれで,心残り無く卒業できる。
もともと今の大学院に来たのも,
本当なら修論じゃなくて事例研究でいい大学院に行く予定だったのが,
卒論のあまりのふがいなさに自分が納得できず,
論文をしっかり書きたいと思ったからだし。
その目標がかなってよかった。
自分の論文はこれです,って,胸張って言える。

もうすぐ卒業かぁ。学生生活もおしまいだなぁ。
・・・長かったなー。
しみじみしちゃう。