腹6分目。

こないだ,職場の先輩がひょんなことから家に来ることになり,
せっせせっせと料理を作って掃除をして,お招きした。
一人は大学からの先輩だしとっても仲良しなのだけど,
もう一人はなんだかちょっとズレた人で,相当疲れた。
普段の休日といえば,10時か11時ごろまで寝て,
何かをちょっと食べてごろごろして,
ようやく2時ごろに「おなかがすいた」と遅い昼食を取りに出かける。
そのままふらーっと散歩をしたり喫茶店に行ったり,
本屋に行ったりしてぶらぶら遊ぶ。
その後ちょっと良い食材をデパ地下で買って,
家でごはんを作って食べる。
夜はのんびりテレビを見て,お風呂に入ったら,あとは寝るだけ。
そんな休日を過ごしている私たちには,
11時から16時までしゃべり通す体力は無かった模様。
二人が帰ったあと,気を失うように寝てしまう。
その後も,脳の中が興奮からおさまらなくって,
なんだかすっごく疲れてしまった。

翌々日,職場で別の先輩に「大変やったんちゃうー?」と言われ,
『死ぬほど疲れました』というと,笑われた。
その先輩は私がすごくあこがれている人で,いつもとても正しい。
だけど常に笑顔で明るく,笑いをとっては場を和ませてくれる。
言っていることはまったくもって正しいし,
正しいことを言うときの変な気の強さみたいなものがない。
だから,すんなりとその言葉が入ってくる。
とっても素敵な先輩。
その先輩は,それだけ明るくて人気もあるのに,職場の人間関係を
自分の生活には入れてないっていう感じがすごくある。
こないだ私の家に来た,ちょっとズレた先輩のことだって
「うちは一生家にあの子を入れへんわー」と笑って言う。
よくわからんけど,多分他の職員でも家にはよばないだろうなーと思った。

長く周りと良い関係を続けるためには,
こんな腹六分目な付き合いが大切なのかもなー。
私は,そういう付き合い方がうまくできなくって,
大好きな人は大好きすぎて,ずっと一緒にいたいし,
相手のことをいっぱい知りたいし,
お互いを組み込みあいたいと思ってしまうところがある。
(もちろん,大人になってからそれは抑制しているけど,
本当はそういうところがあるんだと思う)
だから,適度に距離を取って,っていうのが難しい。

大人になってからの友達って,ほんとに難しい。